モータマウント用の支柱

今回の自作NCフライス盤で唯一自分で素材から加工する部分があります。「それで自作なの?」と疑問に思う人もいるかと思いますが、自作NCフライスといった時に様々なケースがあります。市販品のフライス盤を改造してNCフライスにする場合、オリジナルマインドの組み立てキットを自作と呼ぶ人もいます。今回の私のフライス盤は設計は完全オリジナル。組み立ても自分。自分で加工出来ない部品を外注に出しているので堂々と自作と呼んで良いでしょう。
で、作る部品ですがY軸とZ軸のモータマウント用の支柱です。旋盤で加工します。材質はアルミ(A2017)でもS45Cでも良かったのですがかっこつけてステンレス(SUS304)にしてみました。

旋盤作業
切削中の様子。材料の長さが長いので固定振止を使って切削しています。直径20mmを直径14mmまで削ります。

ステンレス支柱 荒削り
外径を削りおおよその長さに切断します。突っ切りバイトで切り込みをいれて、最後は鉄ノコで切ります。ステンレスは手強い!

ステンレス支柱 長さをそろえた状態
次に指定の長さになるように両端を削ってそろえます。

ステンレス支柱 穴あけ後
両端に穴を空けます。M4のネジにするので3.3mmのドリルで穴をあけます。

ステンレス支柱 ネジ切り後
最後にM4のタップでネジを切って完成です。
ステンレスはとにかく硬くて手強いです。旋盤のバイトが簡単に欠けます。交換式のチップを使っているので変えれば良いだけですが、また歯を買わないといけないと思うと心が折れます。それでも完成した部品はさすがステンレス製。A2017やS45Cとは違う高級感があります。とりあえず満足。