CNCフライスの設計 1.リニアガイドの選択

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最近、CNCフライス盤の設計について問い合わせが増えてきました。ホビー用ではスペックに不満がある。しかし工業用は買えない。というマニアな方々に私のフライス盤はささっているようです。そこで、設計の手順を紹介したいと思います。連載形式で気長に書いていきます。

まずは基本仕様ですが、全軸リニアガイド+ボールネジ。X軸とY軸の移動量は150mm程度。Z軸は100mm程度。切削はアルミ、真鍮、鉄(SS400、S45Cなど)、ステンレスが可能な仕様。重量は100kg以下、個人で設置可能な重量。基本は私のフライス盤と同じですが、サイズは扱いやすいようにコンパクトにします。

まずはリニアガイドの選定。X軸とY軸で同じものを使います。切削中に力のかかっているスピンドルがリニアガイドのブロックの中にあるようにします。つまりリニアガイドの長さは移動長さの2倍になります。150mmの2倍で300mmのリニアガイドを選びます。ミスミのリストから次の物を選びました。下図はミスミのwebサイトのスクリーンショット

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リニアガイドの剪定はレール幅15mm、軽与圧、レール長さは300mmに近い310mmとなりました。価格も7940円と手頃です。CADデータをダウンロードしてRhinocerosに読み込み、次図のように配置します。ブロックは両端が150mmの距離になるように位置を修正、2本のレールの間隔は150mm。これがY軸(前後方向)のリニアガイドになります。前後に80mmのレールがあるのでY軸のストロークは160mmとなります。
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3面図+パースペクティブでは次図のようになります。スクリーンショット 2016-03-08 19.56.37

まずはここまで。